子供の科学_2021年5月号_コドモノカガク研究所
建物のしくみがわかる「竪穴住居模型」
[子供の科学 2021年5月号]
(https://www.seibundo-shinkosha.net/magazine/kids/57662/ "子供の科学 2021年5月号") の「おもしろ工作開発現場 コドモノカガク研究所」は、建物のしくみがわかる「竪穴住居模型」。
竪穴住居を簡略化して、おおまかなしくみがわかるようにしたペーパークラフトを完成させ、素敵にデコるというものです。
これは試作の写真。
本誌で書かなかったことが、ちょっぴりありますので書きます。 この図のように、竪穴住居といってもいろいろなものがあって 伏屋A式 伏屋B式 伏屋C式とあって、 今回つくった模型は、二段伏屋式。 つくりかたを模型で追いかけると 4本の柱を立てて、たてた柱の上に梁(はり)と 桁(けた)を置いたりはめこんだり結びつけたりして固定するところまでが
[柱+梁+桁]
パーツ。
その上に扠首(さす)とか、棟木(むなぎ)を組むところが、
[棟木+屋根材]
パーツ。 垂木(たるき)をかけるところが、
[垂木+屋根材]
パーツ。
屋根材は実際に草などをつかうと屋根を葺く雰囲気を味わう ことが できる...!といったもの。 使ったのは植物だけじゃなくて土をつかうものもあったようです。 0.2ミリ厚くらいの透明な塩ビ板をつかって制作して、 土で慎重に覆ってかわかして、下から見上げると中の雰囲気がわかりそう。
それから、真ん中にある「炉(ろ)」が大事。 湿度を調節したり、きけんな動物が近寄らないようにしたり、 虫やカビが増えすぎないようにしたり、いろいろな役目を もっていたようです。 それに...火がいつもあるということが、心のメンテナンスに抜群の効果が あったかもしれない説は、なんだか実感がわきました。
人間が家を自分たちでつくりはじめた頃の むかしの建築の構造や住環境について調べたり考えたりすると 土や木や水、気温、光、闇、など自然のものがとても近くにあり 直接相手にしていた時の工夫ぶりが少しずつわかってくるのは けっこう面白いと思います。
それではまた次回。