TMT次世代望遠鏡 1/250スケールモデル

ペーパークラフト
#科学・教育#国立天文台

TMT次世代望遠鏡1/250スケールモデルの完成作品

TMTプロジェクトについて

TMT(Thirty Meter Telescope:30m望遠鏡)は、ハワイ・マウナケア山頂に建設予定の次世代超大型望遠鏡プロジェクトです。主鏡の直径が30メートルという世界最大級の光学赤外線望遠鏡で、日本、アメリカ、カナダ、中国、インドの5カ国による国際協力により推進されています。

このプロジェクトの目的は、宇宙の起源や進化の解明、太陽系外惑星の探査、ブラックホールの観測など、最先端の天文学研究を推進することです。TMTは現在稼働中の望遠鏡と比較して格段に高い集光力と解像度を持ち、宇宙誕生直後の第一世代の星や銀河の観測が可能になると期待されています。

日本では国立天文台が中心となってプロジェクトを推進しており、主鏡分割鏡の製作技術や観測装置の開発などで重要な役割を担っています。

このモデルについて

TMT1/250スケールモデルは、実際の望遠鏡を250分の1に縮小した精密な立体モデルです。完成サイズは約24cm四方のコンパクトなサイズでありながら、TMTの特徴的な構造や形状を忠実に再現しています。

このモデルは教育・アウトリーチ活動の重要なツールとして開発されました。一般の方々にTMTプロジェクトを知っていただき、科学への興味を持っていただくことを目的としています。ワークショップやイベントでの組み立て体験を通じて、望遠鏡の構造や天文学への理解を深めることができます。

製品仕様

項目 詳細
完成サイズ 幅240mm × 高さ240mm × 奥行250mm
素材 2mm厚スチレン+紙/ミラー紙
シート数 A4サイズ14枚
組み立てガイド A2サイズ1枚(裏面に解説付き)
包装 専用包装箱+シュリンク包装

設計のポイント

  • 組み立てやすさ:接着剤不要で、パーツの差し込みとはめ込みで組み立てられる設計
  • 精密な再現:TMT望遠鏡の特徴的な六角形セグメント構造、ドーム、架台を忠実に表現
  • 耐久性:2mm厚のスチレンボードを使用し、展示用としても十分な強度を確保
  • 教育的配慮:組み立てガイドの裏面に望遠鏡の仕組みや科学的意義を解説

カラーモデル(完成品)

完成したカラーモデルは、実際のTMT望遠鏡の配色を再現しています。ミラー紙を使用した主鏡部分は、実物の反射鏡をイメージさせる仕上がりです。

ホワイトモデル(設計検証用)

製品化に先立ち、組み立て性や構造の検証のために作成したホワイトモデルです。設計段階での問題点の洗い出しや、組み立て手順の最適化に活用されました。

ホワイトモデル全体

ホワイトモデル別角度 - ドーム部分の開閉機構が確認できる

組み立て構造の確認用 - パーツの接合部の検証

設計段階のモックアップ - 架台部分の構造確認

開発プロセス:板紙製プロトタイプ

現在のスチレン製モデルの前身となった、板紙製のプロトタイプです。初期段階では板紙を使用して、基本構造やサイズ感を検証しました。このプロトタイプでの試作を重ねることで、より組み立てやすく、精度の高いスチレン製モデルへと発展させることができました。

板紙製プロトタイプ - 初期設計の検証用モデル

板紙製の試作段階 - 構造の最適化を繰り返した

板紙版詳細 - パーツ展開の試行錯誤

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